東北大学武道場を見学させていただきました

剣道場探訪記

東北大学武道場を見学させていただきました

現在は、使用されていない東北大学の武道場を見学させていただきました。

 

大正13年に建築されたそうです。
正面に向かって右側には柔道場、左側には剣道場が配置されていたと思われます。
「思われます」っていうのは、左側に板の間にはシートが敷き詰められ
トレーニング用具が所狭しと設置してありよく見えませんでした。
少し板の間が顔を覗かせたいましたが、多分、松の床板だと思います。
右側は、畳が敷いてあったので柔道場で間違いないと思います。

床下を覗いてみましたが、剣道場と柔道場では床下構造が異なっていました。

剣道場の床下

剣道場の床下

 

柔道場の床下。

柔道場

 

大正時代から、剣道場と柔道場とでは
床の弾力性に違いがあるという事が認識されていたのでしょう。
こちらの剣道場の床下には、かなり大型の甕(カメ)が多数見られます。
この甕は、踏込時の音を増幅させる効果があるといわれています。
能舞台から派生したと思われます。

しかし、能舞台と剣道場では木の使い方が全く逆な箇所があります。
本当にこの甕が思惑通り役立っていたのかは私は少し疑問に思います。

先人の知恵って素晴らしいですし、よくよく工夫が見られます。
未来の道場を作る人に『なんじゃこりゃ?なるほどぉ~。考えてるね!』と思えるような
立派な工夫を交えて道場づくりに取り組めればと思います。