香川県・直島養心会道場を見学させていただきました

剣道場探訪記

香川県・直島養心会道場を見学させていただきました

香川県の瀬戸内海に浮かぶ直島の直島養心会道場を見学させていただきました。
昭和13年、この地に移築された道場です。
元々は、半分を柔道場、その半分を剣道で使われていたそうです。
とても趣のある道場でたくさんの武道家の汗が染み込んでいる雰囲気が伝わってきます。
昭和13年の移築以前は、どこに建てられていたのかは不明だそうです。

 

道場の床も非常に珍しい構造でした。
一説には、鉱山で使用していたトロッコのスプリングを流用した
と言い伝えられているとても弾力性のある床です。
跳躍すると、全ての窓がバリバリッと震えて音が鳴るくらいに床が振動します。
また、仕上げ材には何となんとのアピトンフローリングが使用されています。
アピトンを使っている道場は初見です。
私のイメージでは、トラックの荷台や重機のラダーなどに使う
非常に硬くて重たい木で道場の床には考えても見なかった木材です。
これもトロッコに使用しされていた材料を上手に流用されたそうです。
実際に長年に渡り稽古されていらっしゃいますので
剣士の皆さんは常に補修を加えながらも、かなり大切に丁寧に使われているのだと思います。
床の不陸が有るとか無いとかの使用感はさておき、とても雰囲気のある現役道場でした。
歴史のある(実感できる)道場は今どき本当に珍しく、とっても素晴らしい!