剣道場探訪記

武徳殿に行きたい!  台湾の…

日本に現時点で点在する武徳殿は数少ない。
建物はあっても老朽化のために立ち入りを禁止されていたり
解体待ちとなっている建物も有ったりする。

武徳殿とは・・・(以下wikipediaより)
武徳殿(ぶとくでん)は、平安時代に大内裏にあった殿舎の一つ。
宮中で競馬などを観覧する際に用いられた。
大内裏の西方に位置し、右近衛府、右兵衛府の間を通り、殷富門に面していた。
武徳殿の東は馬場、宴の松原などが広がっていた。
明治28年に設立された大日本武徳会の本部及び全国各地(外地を含む)の道場についても、
平安時代の物に因んで武徳殿と称された。
日本伝統の武道を奨励された当時の建築だけに、
現存するものは文化財としての価値が高いものがある。
大日本武徳会本部の京都武徳殿では毎年、武徳祭大演武会が開催された。
地方の武徳殿は、第二次世界大戦以前は現在の都道府県立や市町村立の
武道館に相当する機能を果たしていた。
以上

日本全国に設置されていた武徳殿ですが、
第二次世界大戦中に焼失したり、
敗戦後GHQの指導の下で解体されそうになった建物も有ります。
各武徳殿や剣道場は、
戦後ダンスホールや事務所などに改修し解体を免れてきた道場もあるようです。

各地にて大日本武徳会が設置した武徳殿支部は以下のようです。
明治29年12月 富山支部
同30年4月  熊本支部
同30年5月  宮崎支部
同31年4月  奈良縣支部
同31年5月  佐賀支部
同31年12月 徳島支部
同32年1月  茨城支部
同32年4月  山梨支部
同32年5月  宮城支部
同32年7月  群馬支部
同32年10月 高知支部
同32年12月 愛知支部
同32年12月 栃木県支部
同32年3月  埼玉支部
同32年3月  福岡支部
同32年4月  静岡県支部
同32年5月  長野支部
同33年1月  大分支部
同33年5月  福井県支部
同33年6月  長崎支部
同34年3月  滋賀支部
同34年3月  愛媛支部
同34年3月  石川縣支部
同34年4月  島根縣支部
同34年4月  和歌山支部
同34年5月  秋田縣支部
同34年5月  廣島支部
同34年9月  三重縣支部
同34年9月  福島支部
同35年4月  北海道支部
同35年4月  鳥取支部
同35年4月  岡山支部
同35年5月  神奈川支部
同35年5月  山口支部
同35年5月  香川支部
同35年5月  山形縣支部
同36年3月  新潟支部
同37年4月  岐阜支部
同38年4月  青森縣支部
同38年5月  岩手支部
同39年2月  鹿児島支部
同39年4月  台湾本部
同39年12月 京都支部
同40年4月  兵庫支部
同43年2月  大阪支部
大正7年10月 千葉支部
同12年10月 満州支部
昭和3年11月 朝鮮本部
同5年11月  青島支部
同6年12月  東京支部
同8年4月   樺太支部
同8年12月  沖縄支部
同10年2月 北米南加支部
同10年5月 南洋群島支部

以上、昭和10年6月 大日本武徳会本部発行 の資料より

3つの本部と51の地方支部があったようです。
本当に各県に支部があったようなイメージですね。

と言うことは最低でも大小豪華質素様々な武徳殿が51箇所以上有ったと想像できます。
しかし、今では日本国内で現存する武徳殿は十数か所です。
また、道場として現役で使える武徳殿は非常に限られています。
更には文化財としての登録が非常に少ない・・・(-_-;)

ところがところがなんですが、台湾を見てみると
歴史建築として保護されている武徳殿が7箇所もあります。
その他にも日本で言う文化財の様に登録されているのも数箇所あるようです。

つまりのところは武徳殿だけを見てみると
日本より台湾の方がこの先保存されやすいと言うことなのかなぁ?
なんて思ったりもするわけです。

と言うことで台湾に行ってみたいと思っております。
先回りされる方がおられればぜひ『武徳殿マップ』をご活用ください。
だれも興味無いかな・・・^^;

より大きな地図で 台湾の武徳殿 を表示

行動しなくては見える物も見えてこないし
台湾は旅行しても良い所だって聞くし
むちゃくちゃ大きな製材所もあるって聞いたので絶対に行ってみたいです。

日本でも、もう少し武徳殿を大切にしてもらえればと思うのですが
耐震性がどうのこうの・・・老朽化がどうのこうの・・・ってのが絶対出てくるもんなぁ
台湾って地震ないのかなぁ?いやいや日本と変わらない気がするなぁ・・・
要は気持ちの問題ってことでしょうかね。