筑波大学の先生のお誘いでと東京武道館の改修工事現場を見学させていただきました。
今年で設立23年目になるそうですが、
空調関係のリニューアルに伴い大道場と剣道場の床も改修される事となりました。
建設当時のプロジェクト責任者の方と設計事務所の方が事細かに説明してくれました。
大道場と剣道場の床構造は全く異なり、大道場は多種多様な使い方が求められるために
剣道場に最適な床材や弾力性を持たせることはできなかったそうです。
床下から全て取り替える大規模な工事です。
23年間使われていたナラの合板フロアーです。
2枚並んでいるうち下のグレー色の物が23年前に納品した物で
その上のナラの柄がはっきりしている物が23年間使用して色が剥がれたものです。
こんなにも色が変わるもんなんですね。
大道場といえどもいくらかは弾力を持たせていたそうです。
床がたわむということは合板フロアーにもかなりの負担が掛ったことでしょう。
一部はこのように合板が剥離していたそうです。
弾力性を持たせると床材に負担がかかる。
たわみを無くすと競技者に負担がかかる。
23年前にもかなり工夫されたそうです。
難しいですね・・・