剣道場探訪記

埼玉県秩父市の明信館剣道場を調査させていただきました

「昭和の剣聖」の一人と言われた高野佐三郎先生が建てられた
埼玉県秩父市の明信館道場の床材を調査させていただきました。

先日、調査させていただいた長野県松本市の尚道館養心道場・赤羽先生にご紹介頂き
高野先生のお孫さんにあたるご子息の方から道場の歴史や床に施されている様々な
工夫をお聞かせいただきました。

埼玉県秩父市の明信館道場は、80年前に皇居内にある武徳殿を参考に建築されたそうです。

埼玉県秩父市明信館正面

 

埼玉県秩父市・明信館道場内部

 

埼玉県秩父市明信館道場の床下

 

近年、床の改修が行われたそうです。
床に関しては、改修前の工法と違う工法で改修された形跡が残っています。
この工法は、施工は早くて簡単ですが先々床材の表面に
たくさんガムテープを貼ることになってしまいます。
愛媛県の新居浜武徳殿も全く同様の問題が起っています。
先人の知恵をうまく引き継ぐ事は、相当難しいと感じます。

プレイヤー側と建築側では考え方が違って当然です。
プレイヤー側は、しっかりと建築側へ意向を伝えねばなりません。
建築側もプレイヤー側の言ってることを正しく理解してくれる方で無いといけません。
これが相当難しいところになります。

 

 

高野佐三郎先生のお墓

 

高野佐三郎先生のお墓にも案内していただきお参りしました。
安全で怪我の少ない道場が普及しますように。